北朝鮮地上軍は、CFCの退路を遮断するために、追撃を実行する。この機動は、CFC部隊の退却開始以前に緊要地形へ前進し、一連の遭遇戦においてこれを撃破することを要求する。

　一般に、北朝鮮地上軍の追撃作戦は、速度及び柔軟性を提供するために、縦隊隊形を使用する。追撃における先導部隊は、接触からの離脱を阻止するために、CFC部隊に圧力を加えることを試みる。同時に、北朝鮮地上軍の砲兵は、CFCの退路遮断を試みるために、道路の交差点又はその他の隘路に弾幕を形成しようと試みる。追撃を通して、北朝鮮地上軍は、高水準の火力支援を維持するために、砲兵及び迫撃砲の前進配置を計画する。北朝鮮地上軍の工兵は、突撃部隊がCFC予備部隊と交戦するために突進する間、前進を容易にするために障害物を除去するものと予想される。北朝鮮地上軍の予備部隊は、CFC後方地域に浸透するものと予想される。北朝鮮地上軍のドクトリンは、正面、平行、及び複合の3種類の追撃を含む。

　正面追撃は、平行する迂回路が存在しないとき、又は強力な圧力がCFC部隊を戦闘離脱させないために要求されるときに実行される。北朝鮮地上軍は又、CFCの側面及び後方地域に平行追撃を実施する他部隊を援護するために、正面追撃を使用することもある。

　北朝鮮地上軍は、経路がCFCの側面に存在するとき、平行追撃を実行する。北朝鮮地上軍は、CFCの退路を遮断するために、これら側面地域に対する奇襲攻撃の実施を試みる。北朝鮮地上軍は又、正面と平行追撃を組み合わせた複合追撃も実施する。北朝鮮地上軍主力は、CFCの退路遮断を同時に試みつつ、CFCの援護部隊に圧力を加えようと試みる。攻撃は、CFCの側面及び後方地域に対して実施される。

　北朝鮮地上軍の追撃作戦は、CFC部隊が完全に撃破され、北朝鮮地上軍がその兵站線を隔離し、追撃中の北朝鮮地上軍部隊が展開するか、又は強力なCFC防御陣地と対峙したときに終結する。

最終更新日：2003/05/21